株式会社グーフ(以下、グーフ)はこの度、お客様とともにESG経営に貢献することを目的に、デジタルプリンティングプラットフォーム「GEMiNX(ジェミナス)」にGHG排出量可視化機能を実装いたしました。お客様が当社サービスを利用するに際し、プリンティングで発生するScope3データを提供できる能力には大きな価値があると考え、認証の受けた一次データを用いた可視化を目指し一歩を踏み出しました。
【GEMiNXにGHG排出量可視化機能実装】
この数年、当社サービスを活用しパーソナライズなコミュニケーションを実践しているお客様より、自社のサステナビリティに向けた活動(SDGs・ESG等)に活かしたいとのご相談を頻繁にいただくようになりました。プリント運用のDXとGX*¹・SX*²を絡め、印刷というシンプルでありつつも必要不可欠な手段の改善に期待をいただき、GHG排出量可視化機能の実装を行いました。
将来的にはプリント利用社(者)のESG経営において重要視されるScope3の削減を目指しております。サプライ品や印刷物製造時に使用したエネルギーの可視化だけでなく、人の動きや輸送を意識したデータ提供により、顧客や利用現場に届くまでのカーボンフットプリントを明確化することに価値があると認識しております。このサービスの提供を通じて、積み上げたデータをお客様と共有し、ともに改善点を見つけながら当社サービスの向上を目指してまいります。
【GHG排出量可視化機能】
➀サプライ品のGHG排出量可視化
素材に関する理解を高め、お客様に安心して使用していただくことを目的とし、サプライ品のライフサイクルにおけるCO₂排出量可視化を進めます。
➁印刷時のGHG排出量可視化
企業の環境責任に貢献すべく、お客様が安心して商品を扱えることを目的とし、製造プロセスの透明性向上・一次データの精度向上を進めます。
➂輸送時のGHG排出量可視化
印刷物は受け手に届くことで初めて価値を発揮するため、届けるというプロセスを大切にしています。そのため、適地生産にこだわるだけなく、不要な移動や待機時間を削減し、より適切なタイミングで、かつ安心して商品をお届けすることを目的とし、輸送時の透明性向上・輸送ルートや方法の最適化を進めます。
④GEMiNXプラットフォームのGHG排出量可視化
デジタル技術を活用し、適地・適時・適量・適切を可能とする印刷サービスを提供しているため、インフラの透明性向上を進めます。
※本サービスは、初動時点では行政・業界団体から提供を受けたオープンデータを利用しております。
*¹:グリーントランスフォーメーション
化石エネルギー中心の産業・社会構造を、クリーンエネルギー中心の構造
に転換していく、経済社会システム全体の改革への取り組みを指します。
*²:サステナビリティトランスフォーメーション
企業のサステナビリティと社会のサステナビリティを確保・向上させてい
くために経営・投資家との対話の在り方をより具体化し、中長期の企業価
値共創を目指すことを指します。
【今後の展望】
本格的に取り組みを開始されている企業が正しいデータでESG経営を実践いただけるよう、アカデミアや各団体との関係性を深め、プリント運用における一次データと国際認証の取得を目指してまいります。また、ハードウェアやソフトウェア・サプライヤーなどとエコシステムの構築を実現し、透明性高く信頼いただけるインフラの構築を目指してまいります。
プレスリリースを見る:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000049873.html
【GEMiNXとは -「適地」「適時」「適量」「適切」を極めるプリンティングエコシステム - 】
次世代のデジタルプリンティングプラットフォームで、その役割はいわゆる管制塔。「印刷発注者」と「印刷工場」の間に入って印刷物制作の橋渡しをします。印刷のオーダーごとに、原稿を自動的に最適なファイルへと変換し、設定されたルールに従って、何を・いつ・どこで印刷するべきかを見極め、適切な発注管理を行います。