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元記事発行日: 2024年09月18日、 最終更新日: 2024年09月18日

#7 デジタル印刷とスキルレス技術①:オフセット印刷と共存するための課題と解決策

こんにちは、goofマーケティング編集部のMr.Kです😎
もう上半期も終わりですね!

時が過ぎるのは早いもので、私がグーフにきてからもう5ヶ月、あっという間です😳

個人的な理由ですが、生活環境が変わり5月からバタバタ忙しい日々でした。

ちょっと息抜きに先日SMALL WORLD TOKYOに行ってきました。
アジア最大のミニチュアミュージアムです。

画像
実はこれ紙なんですよ

展示室の一角にレーザーダイカットの作品が展示されていたのでパシャリ📸

アナログのダイカットではなかなか出来ない仕事ですよね。

職人のいらないスキルレスの時代だな〜、なんて感心しました🤔

さて、今回の記事はそんなスキルレス技術を切り口に色々と触れていきたいと思います^^

ちょっと長いので2回に分けます笑


パーソナライズされたデジタル印刷

スキルレスといっても、もうその類の話はよく聞きますね💡

我々印刷業界においては、アナログのオフセット印刷からデジタル印刷へシフトするのに欠かせないスキルレス技術がありますね!

デジタル印刷技術は急速に進化し、オフセット印刷と並ぶ重要な技術として位置付けられています。

デジタル印刷の最大のメリットは、小ロットでもコスト効率が高く、短納期で対応できる点です。
これにより、印刷会社は顧客の多様なニーズに柔軟に対応できるようになりました🔥

日本の大手印刷会社である大日本印刷株式会社(DNP)では、デジタル印刷技術を活用して、顧客一人ひとりに合わせたパーソナライズド印刷を可能にし、マーケティング効果を高めることに成功していますね☺️

一方で、海外ではアメリカの大手印刷会社RR Donnelleyがデジタル印刷技術を導入し、迅速な印刷と納品を実現しています。同社は、オンデマンド印刷サービスを提供することで、顧客のニーズに柔軟に対応しています🤔

これらを可能にしているのは、少なからずデジタル印刷のスキルレス技術によるものだと思います。


簡単な方がいいよね、印刷って(笑)

しかし、実際にデジタル印刷機を導入した企業が直面している課題は逆に増えていませんか?

「ぶっちゃけアナログのほうが慣れてるし、早く印刷できるし」

なんて声も現場からはよく聞きます。
本当にスキルレス、本当のデジタル化ってなんなんでしょうか🤔


特に、最近プリプレス工程が圧迫されるという問題が浮上しています。
この問題に直面している企業さんは多いのではないでしょうか、、、!!


スキルレス技術の導入と印刷会社のDX化

スキルレス技術は、従来の印刷技術に比べて操作が簡便で、専門知識を持たないオペレーターでも扱えることが特徴ですよね。

専門知識を持っている職人さんが年々減少傾向で深刻な問題です🥹

ラベル印刷会社さんにおいては、オペレーター不足や老朽化により
アナログ印刷機が2,700台も今後廃棄されると予測されているそうです😨

これってデジタル印刷機メーカーにとってはチャンスですが、アナログオフセット機からの入れ替えで導入し、うまくいっている企業様って少ない気がします(笑)

実際にデジタル印刷機を導入しても、プリプレス工程が圧迫されるという問題が生じているそうです💦

おいおいそれって本末転倒じゃん!なんて思いますよね。

「デジタル化」「DX化」という言葉が本当に相応しいのかは定義が難しいです。

多くの印刷会社が、スキルレス技術の導入によって人材の育成を図っていますが、プリプレス作業の負担が増加することで、完全なデジタル化が実現できていないのが現状だと私は思います🔥


プリプレス工程の効率化を図ることが求められますよねー

そう思いません?😇


プリプレスの現場での課題とその影響

デジタル印刷機を導入することで、印刷の前工程であるプリプレス作業が増加します!!

プリプレスは、印刷の品質を決定づける重要な工程ですが、スキルレス技術の導入により、この工程がボトルネックとなっているケースが多いようですね。

印刷機メーカーは、よくこの部分を対処したソリューションを展開していますが、それってオペレーターの負担ですよね?

実際に私は負担でした。

私がまだ大手印刷会社に勤めていた時代、、アナログのオフセット印刷機のオペレーターから、デジタル印刷機のオペレーターにステップアップした際、もうそりゃ大変でしたよ😅

データの管理、面付け、印刷プロファイルの指定、APPE?RIP?

何それ😇w

デジタル印刷っていうんだからボタンひとつ押せば印刷できるんじゃないのー?🥹
っていつも思いながら仕事してました笑


具体的な課題

データ処理の増加:

デジタル印刷では、データの準備が非常に重要です。多くの印刷会社が高解像度のデータを扱うため、データ処理の負荷が大きくなっています。
例えば、日本の中小印刷会社では、データの確認や修正に多くの時間を割かなければならず、効率が低下しています。
このため、データ処理を効率化するためのソフトウェアやツールの導入が求められていますが、そこはまだまだ人海戦術!!なんて企業ばかりでしょう、、、

色調整の複雑さ:

デジタル印刷では、色の再現性が高い一方で、細かな色調整が求められます。
オフセット印刷では、経験豊富なオペレーターが色の微調整を行いますが、スキルレス技術ではその調整が難しく、品質のばらつきが発生することがあります。
例えば、アメリカの印刷会社では、色の再現性に苦労しており、顧客からのクレームが増加しています。この問題を解決するためには、色調整を自動化する技術の開発が必要です。
自動はいいけど、結局損紙(ヤレ)の課題も考慮しなければなりません。

レイアウトの確認:

デジタル印刷では、レイアウトの自由度が高い反面、細かな確認作業が必要です。特に、複数のバージョンを同時に印刷する場合、レイアウトミスが起きやすくなります。
この確認作業がオペレーターの負担を増加させています。
例えば、日本の印刷会社では、レイアウト確認の工程が複雑で、ミスが発生しやすい状況にあります。

なんだか一長一短ですね🤔


プリプレス作業の影響

このように、プリプレス作業がボトルネックになると、印刷全体の効率が低下しますよね🔥

デジタル印刷のスピードと柔軟性を活かしきれないため、顧客対応の遅延や品質低下のリスクが高まるばかり。

数年前のある記事によると、アメリカの大手印刷会社では、プリプレス作業の遅延により、納期が守れないケースが増加していたそうです。

また、プリプレス作業の負担が増えることで、オペレーターの疲労やストレスが蓄積し、業務効率のさらなる低下を招く可能性があります。


そりゃ人間ですからね、一人一人の業務効率なんてたかが知れています💡

近年、ここに着目したソリューションがデジタル印刷機メーカーにとってトレンドになりつつありますよね。

でもね、

なにもデジタル印刷メーカーが全てやらなくたっていいんです。
印刷機は印刷だけできてればいいんです笑

ボタンひとつでささっと印刷できればいいじゃないですか!!

それこそスキルレス、省人化、デジタル印刷と呼べるものじゃないでしょうか🤔

つづく

Love&Passion