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「ねぇ、ゆいちゃん見て。またゴミになっちゃったよ、、、」
ある日オフィスに届いた一通のDM。
それは上質で高級感を感じさせる箱で梱包されたDM。
私はそれを一目見た時、
え?化粧品のサンプルとかがはいっているのかな!?
と少しワクワクした。
けれど、開けてみて落胆。
またゴミになっちゃった、、、。といわれる理由がよく分かった。
そのDMの送り手は、営業電話で何度もお断りしているところ。
そして、そんな送り手から届いたのが会社のパンフレットと周年記念による割引券。
正直、いらないな〜!!!!
と思ってしまった、、、
と同時に、なんでこんなに断っているのに送ってきたんだろう、、、と疑問に思った。
確かに受付で断られてしまうことが多いため、決定権のある人に読んでもらいたい!という想いを込めたDMだったかもしれない。
それでも
なんかこのDM無駄じゃない???
と感じてしまったのだ、、、。
少なくとも今のグーフにとって、そのDMに書かれている情報は不必要で、貰っても嬉しくないモノで、あとはゴミになってしまうだけだからだ。
CO₂排出量を計算してみた!
私は作ったにも関わらず何も人に貢献できずただ捨てられるというのがすごくキライです。
だから余計に、不必要なプリンティングを見ると
あ~このDMにどれくらいのコストかかったんだろう、
このDMを運ぶのにどれくらいのCO₂を排出してきたのだろう、、、
とサステナビリティ的視点でついつい疑問視してしまいます。
ということで今回、CO₂排出量*を計算してみました!(笑)(*自社で設けた仮定に沿って計算したため、実際のCO₂排出量ではありません。)
以下はCO₂排出量を求めるための仮定です!
【配送のCO₂排出量を求める】
総距離×高速に乗る割合×軽油のCO₂排出量/高速走行時の燃費の逆数
+
総距離×下道を走る割合×軽油のCO₂排出量/下道走行時の燃費の逆数
・総距離=4,559,199.709km
・高速を走る割合=90%*¹
・下道を走る割合=10%
・軽油のCO₂排出量を2.619kg/L
・高速を走るときの2tトラックでの燃費を6km/L*²
・下道を走るときの2tトラックでの燃費を5km/L*³
・高速道路における燃費上昇率を20%*⁴
*¹配送元がインターチェンジの最寄りであり、配送先は基本都市部に集中しているため、高速道路を走る割合が高いことが想定されるため、その割合を90%とする。
*²*³全日本トラック協会https://jta.or.jp/ippan/hayawakari/14-sonota.htmlより、おおよその値を抽出し、使用。
*⁴ 内閣府のデータhttps://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/max-speed/k_3/pdf/s9-1.pdf と 国交省のデータ『高速道路の利用状況』https://www.mlit.go.jp/road/ir/ircouncil/highway/4pdf/22.pdf を参考とし、平均速度と燃費の関係より高速道路での燃費上昇率を20パーセントと定義。
積載率60%の2tトラックが全国にバランスよく走行した時の排出量は
2029,892.486kg!!!!
そして、このうちDMが占めるCO₂排出量の割合は1,200㎏のうち、0.196㎏を占めるため、DMを10,000件配送するのに排出したCO₂排出量は、
約332㎏!!!!
この数字だけでもかなりの量を出しているな~とびっくりしたのですが、具体的にどれくらいの規模なのかをChatGPTに聞いてみました!(笑)
すると、
・東京から韓国・中国・台湾・フィリピンにフライトしたとき(行きのみ)の排出量
・一般的な家庭の約2か月分の電力消費量
に相当し、このCO₂排出量を吸収するには、15本の木が一年間必要らしいです。。。
これが332㎏の規模です!
そして、これが一企業の一マーケティング施策で出されている量だと考えると恐ろしくなってきます😨
この中にどれだけ余分なDMが含まれていたのでしょうか、、、、。
それを思うと
「もったいない!!!!」
としか言えず、残念な気持ちになります。
【梱包のCO₂排出量を求める】
そしてさらに気になったのがこの梱包!!!!!
なぜこの梱包で、この内容で、私たちのところに送ってきたのだろうか🤔
決定権のある人にまで届くことを想定したからというのが一つの答えだとは思います。
実際に梱包の珍しさが箱を開けるきっかけになりました。
けれど、その内容は全く必要としている情報ではなく、ワクワクした気持ちを下回ってしまいました。
梱包を作成するにももちろんCO₂は排出されています。
まず、箱を作るだけで排出されるCO₂排出量は1個当たり、103.68g
そして、そこに印刷が施されているので、
その印刷で排出されるCO₂排出量は1個当たり、29.47g
つまり、私たちグーフに今回のDMを送るだけで、
33g*+103.68g+29.47g=166.15g
(*1DM当たりの配送にかかったCO₂排出量)
もCO₂を排出しているんです!!!
ちなみにこのCO₂排出量があれば、スマホを20回フル充電できるみたいです、、、💦
こう見るとかなり多い、、、。
にもかかわらず、想いが相手に伝わることなくゴミ箱へ捨てられてしまう。
いくら外箱が良かったとしても、いくらDMの紙質にこだわったとしても、その情報が必要なヒトに必要なタイミングで届かなければ全く意味のないことなんだと感じました。
そして、あくまでもデザインや質はそれを後押しする要素。
時間も費用もかけても届けたい想いが届かない、、、
加えて環境にも負担をかけている、、、
何のために運ばれてきたのだろう?と客観的に見ても思ってしまいます😖
確かに、本当にその情報が欲しいかどうかは受け手にしか分かりません。
でも、デジタルが普及している今なら、データを活用してその人のためだけに、その人が喜ぶ情報を届けられるようになるんじゃないか。
お客様を獲得したい!という送り手の都合のDMではなく、相手がそのDMを受け取ったらきっと喜ぶだろうなと思える、受け手主体の温かいDMを作ってほしいです。
もちろん、これはDMに限った話ではありませんが!
最終的には捨てられてしまうとしても、届けたことによる効果が全く違うと思います。そこにはDM(プリンティング)が作り出された意義が必ず存在していると思います。
「またゴミが増えた。ゴミを送ってくるな」
私の母もよく口にします。
それが、今度は
「今日はここからこんな情報が届いたんだけど、ちょうど気になってたんだよね~!だから今度行ってみない?」
「ねえねえ、今日こんなの届いたよ!あの旅行楽しかったよね~」
そういう心が温まるコミュニケーションのきっかけになるものになってほしいです😌💛
それが結果として、人・社会・環境を豊かにすることに繋がると思うからです。